【超特急】迷いを抜けて改札を通る【沼落ちブログ】

初めまして。

このブログは、なんということはない、オタクがオタクになった記録である。

 

幸運なことに超特急の春ツアーへの乗車が決まったため、これまでメモやらTwitterやらに書きなぐってきた諸々を拾い集めて、せっかくだからこれまでの記録をブログとして世界に晒してしまおうと思った次第だ。

千万無量の情報が流れるインターネットの大海を泳がせて、一体何人がこの文章を読むのか、はたまた誰も読まないのかはわからないけれど、誰かの目に入ってるかしら〜と妄想するくらいは許されたい。

 

 

これまでの話

私は人生の半分ほどを、嵐のオタクとして生きてきた。初めて見たものを親と認識する雛鳥のように、初めて「アイドル」という存在を認識した小学校低学年の私は吸い込まれるようにファンになっていった。

 

中学時代は離れていたものの高校時代に再燃し、次第に「かっこいい」「楽しい」以上の感情を込めるようになっていった。

彼らは全てにおいて何もかもが完璧に見えて、神様だと思った。だから彼らの言葉をバイブルにして、彼らを好きになったことだけが自分の唯一の誇りだと信じて生きていた。

活動休止が発表されてから休止するまで、溺れるほどの供給の中で送るそんな生活は特に、最高に幸せで、最高に苦しかった。

 

だから光に包まれて消えていく彼らを見送って間もなく、私は"誰かを推す"生活に終止符を打った。(正しくは、ファンクラブに入り続けるだけの立派な亡霊になってしまったのだけれど)

当時も今も、彼らに対してマイナスな感情は1ミリもないが、それとこれとは別である。

私が幼少期に感じた心が躍るような初めての感情とか、高校時代に画面から溢れんばかりのキラキラぶりに心を救われたこととか、そういう純粋な幸せを自分の弱さゆえ濁ってしまった部分に奪われたくなかったのだ。

 

応援しているのは"絶対"のないノンフィクションの世界で生きる人間。過去の"約束"を引っ張り出してどうして責められようか。

「病める時も健やかなる時も」と言うが、私は「病める時」に味わう辛さから逃げる代償として、「健やかなる時」に与えられる幸せも手放すことにした。要するに、今後もう3次元のファンにならない決意をしたのだ。

 

そう、したはずだったのに。

 

私は一体なぜこんなブログを書いているんだ??

 

という話。前置きが長い。

 

出会い

2023年8月上旬。オタクをやめる決意をしてからはや数年。私は邦ロックをよく聴くようになり、ステイホーム期間も苦にならないほどの超インドア派からフェスやライブによく通うくらいのアウトドア人格を手に入れた。

 

好きなバンドがライブの映像を載せているからと、それまでなぜか頑なに避けてきたTikTokを入れたりもした。

最初は「いや〜そんな見ないだろう」と思っていたはずが、時間を浪費するツールとして着実に生活を侵食してきたころ、私のTikTokのおすすめは夏ドラマの予告や切り抜きで賑わっていた。

 

「今って公式でも本編の切り抜きとかメイキング載せてるんだ。すごー」なんて思いながらスクロールしていたものの中に、『みなと商事コインランドリー2』があった。

昨年のシーズン1の時にタイトルとメインビジュアルを目にしていたことと、当時Twitterのトレンドに入っていたりして話題になっていたことを知っていたため、「あー続編やってるんだ」と思った。

 

しかし私はあまりドラマを観ないため、この時点ではそれ以上深入りすることはなかった。

 

その後も何度か動画が流れてきて、「あ、みなしょーだ」と認識してきた頃、不意に目に入った文字。


"草川拓弥(超特急)"


……え、この俳優さんグループ組んでるの?!

意外だった。動画で見た役の印象と、キレキレに踊ったり歌ったりしてるイメージが結びつかなかったもので。(解釈違いだったらすみません)


それから、

「超特急って…?あれ、聞いた事あるぞ…!」

となった。

と同時に、自分の脳のどこに眠っていたのかもわからない記憶が突然フラッシュバックした。


おそらく朝のワイドショーだろう。ナレーションで「ももクロの弟分」と紹介される男の子たち。
映像ではまるで映画の舞台挨拶のような、黒いシンプルなステージに立ってライトを浴びている。
それから、メンバーひとりひとりに号車番号があること、ファンは8号車、9号車は北川景子さん。そんな内容を電車のテロップつきで紹介している映像が流れた。

(ただこの光景、名前を見る瞬間まで1度も思い出したことがなかったため、実際に見たものなのか、自分がどこかで見聞きした情報が一気にアウトプットされただけの幻なのかは定かではない。)


元来流行に疎く、興味のあるものと無いものの差が激しい私は、数多存在するグループの区別が申し訳ないくらいつかない。

そんな中で、「このグループ知ってる…!という感覚は、彼らへの興味をかき立てるのに十分な要素だった。

 

おそらく10年ほど前に見たのであろう「超特急」という名前と再会した衝撃と、草川さんがアーティストしている姿への興味で軽率に「#超特急」をタップした。TikTokはタグを押すだけで簡単に検索ができてしまうのだ。なんと恐ろしい。

 

沼警報

最初に見たものが何だったのかは覚えていないが、踊っているタクヤさんを見て、「え、かっこいいな…!?」となったことは覚えている。
ドラマとはまるで違う人に見えて、「じゃああの感じは役としての雰囲気だったの?!とんでもないな」と衝撃を受けた。(解釈違いだったらすみません)

 

その日から、TikTokのおすすめには超特急やタクヤさん関連のものが出るようになった。私は流れてくるもの全てを、わんこそばのように片っ端から摂取していき、それでも物足りなくなると自分から検索して動画を漁っていった。


その中で、特に印象的だったのが「MORA MORA」である。
公式の動画、MVの切り抜き、ダンプラの切り抜き、ファン撮影のリリイベの推しカメラ…… とにかくさまざまなMORA MORAが高頻度で流れてくる。

 

リリイベの動画は、「この距離の近さでやっていいダンスのバキバキ加減じゃないだろ…」と混乱した記憶がある。迫力がステージに収まってなくて、私が撮影者の位置にいたら思わず後ずさっちゃいそうだな…

みたいなことを考えていた気がする。確か。

 

動画を観ていくうちに、だんだん癖になってきた。特にサビの「Da Da Dance Ah Da Da Da Dance Ahー」の振りと、爆発感のあるハイトーンな歌声が気に入った。(ハイトーン男性ボーカルを好きになりがちなため、必然的にシューヤさんの声が刺さった)

 

この辺りから私の、「もっと知りたい」VS「はまってはいけない」という葛藤の毎日が始まることになる。

「MORA MORAをフルで聴きたい」という欲求と、「いや切り抜かれてるTikTokはまだしもYouTubeはあぶない」という、いわゆる"沼警報"的な自制心が争いを始める。数日に及ぶ熾烈な戦いの結果、私はYouTubeを見続ける生活をすることになった。

 

この時期、新しい動画を観る度にタクヤさんに対する印象がころころ変わり、「この人は何者なんだ…」という感情に脳内を支配されていた。あんまり喋らないクール系なのかな?と思ったら次の動画でノリノリで大ふざけしていたり、アイドル的なサービスはしないタイプかしら、と思ったら「Call May Name」のダンプラでは可愛い顔をくしゃっとさせるニコニコスマイルをお見舞いしてくる。

 

これまでの数年間守り続けてきた固い決意が、いとも簡単に、鮮烈に崩れてゆく音が聞こえた。

 

やばい…なんだこの人…気になる…

いやだめだ!中身まで知ったら本当に好きになってしまうから考えるのちょっとやめよ…

 

そんな葛藤を抱えつつ、もう何度観たか分からないMORA MORAのダンプラを再生。気を抜くと唯一顔と名前が一致しているタクヤさんばっかり観てしまうので、今度は意識的に全体を眺めるようにした。

 

そこで目を奪われたのが、センターで踊るユーキさんである。

刺すような鋭い目が印象的。そして、私はダンスの"ダ"の字も知らないが、「あぁ上手い人なんだろうな」と思った。動くところと止まるところがはっきりしていて、動きのひとつひとつに無駄がない感じが見ていて心地よかった。

 

この人のダンス好きだなぁ…

 

そんな感想を持った自分に驚いた。今までファンという色眼鏡なしに、誰かに対して踊り方が好きという感情を持ったことなんてあったっけ。

そもそも私は、ダンスに焦点を当てて誰かのパフォーマンスを観たことがあったっけ。


再び画面全体に目をやれば、一人一人踊り方に個性があるのに、全体としてまとまって見える。9人という大所帯ながら、だからこそのフォーメーションのバリエーションが豊富で楽しい。

今までいくつかダンプラ動画なるものには触れてきたけれど、あれは今思えば"ダンスを観て"はいなかった。そう思うほど、彼らのダンスに釘付けになっていた。

なるほど、TikTokで見かけた「メインダンサー&バックボーカル」とはこういうことか。いやぁ、面白いな。

ここでようやく我に返る。


「あれ…超特急、やばいかもしれない。」

 

これはちょっとハマっちゃうのでは?という考えがよぎり、しかしながら「見つけてしまった」という内から湧き出すワクワク感が抑えられなかった。

 

一方で、私は急激に好きになったものには急激に冷めるという傾向がある。しかも私は数年前に「3次元は推さない」と決めている。絶対にハマってなるものかとこの期に及んで決意を改めた。

 

しかしそんな決意も虚しく、TikTokに続いてYouTubeのおすすめも瞬く間に超特急に占拠されていき、私も抗う術なく色んな曲のダンプラや超チューバーの企画を見るようになっていった。

動画を観ながら、「絶対にはまってなるものか」と考えるのと同時に、全員の顔と名前を覚えようとしている自分がいる事に気付く。

 

次第に、脳内で鳴り響く沼警報に向かって、「こんなに楽しいんだからいいじゃん!!」と押し退けるようになっていった。

 

正直これまでにも、メンバーや曲を知って楽しむくらいのライトなファンになったことは何度かある。

じゃあ飽きるまでの少しだけ、楽しさだけもらおう…

そのくらいの軽さなら、許してもいいか…

 

という訳で、脳内の保守派の説得に成功し、深入りしないという条件つきで思いのままに動画を漁るようになった。

 

9人は覚えるにはちょっと多いな…と思ったので、最初は5人体制の時の動画をよく見ていた。2桁号車の4人をひとりひとり認識するのは、もう少し後になる。

 

そうしてタクヤさんの次に認識したのがユーキさんとリョウガさんだ。

 

ユーキさんのダンスの上手さと、「MORA MORA」のメイキングや「ドーブリジェン」の振り入れの動画で中心になって進めているのを観て、「この人が超特急の『超特急』たる部分を作ってる人なのかなー」というのが第一印象。

だから最初は、ストイックなしっかりした人というイメージを持っていた。でもそれだけじゃないどころか「ドジっ子担当」らしい。仕事が出来る天然とか愛される選択肢しかないじゃん。

踊っているときの鋭い目元は、普段はクリっとした愛嬌を湛えていて、笑うとすっと線が引かれる。

その気高さと愛らしさに

「あ〜、高貴な猫ちゃんの目だ」

と思った記憶がある。

 

リョウガさんは、「最年長っぽいな」というのが第一印象。(実際は最年長じゃなかったけど)

メンバーに強めに責められたりオチを任されたりするのは、個性の強いキャラクターでありながら、包容力と対応力がある証拠だと思っている。ドーブリジェンの振り入れ動画で他のメンバーのアドリブダンスに全然リアクションしないで静かに観てる姿に「あ、この人絶対中身ちゃんとした人だ」と思った。

私は知っている。キャー担当じゃないこういう人の沼は恐ろしく深いし、気付いた時にはもう手遅れになっていることを。

 

その次に認識したのはタカシくんとカイくん。

タカシくんは、話しているのを見た瞬間「絶対良い人だ」と思った。顔つきにも話し方にもどこにも鋭さがない。八重歯くらい。

(余談だが、私が一目見て「良い人だ」と思った人は他に2人いて、1人がMrs. GREEN APPLEの藤澤さん。もう1人がズーカラデルの鷲見さんである。御三方とも顔の系統が同じだ、と当時は思っていたけど今見るとあんまり似てないかもな…)

柔らかな関西弁も印象的だ。「タカシやで!」からとった「やでちゃん」という愛称も可愛いなと思った。私はなぜか「タカシ」よりも「やで」のほうが先にインプットされたので、最初は脳内で「やでたかしくん」と呼んでいた。

 

カイくんは、「綺麗なお姉さん」という印象。なんだそれという感じだけれど、私もなんだそれと思っている。でも整った顔に人を見透かしそうな目をしていて、人生相談とかしてアドバイスを貰いたい雰囲気がある。「神秘担当」の由来はわからないけど、ちょっとわかるかも…と納得した。だからクール系の人だと思っていたら、企画ものの動画を見ていると結構喋るしボケている。え、めちゃくちゃ楽しい人じゃん!と驚いた。

 

5人の動画はお気に入りのものがたくさんある。私は8月中、それらを課題のお供にしてずーっと流していた。

何度観ても新鮮に面白い。オリジナルを知らないのにダンス企画を観て笑い転げてたし、メンバーがメンバーの言動に大爆笑してるのも仲の良さが伝わってきて大好き。

 

その後も色々なものを摂取した。超特急を知れば知るほどもっと知りたいと思ってしまい、「飽きるまで、少しだけ」と制限していたはずなのに、「いや…ちょっと、とりあえず観てみよう」と興味に流されてしまった。

 

ここからは超特急に対する気持ちの変化があった部分をかいつまんで記録する。

 

「新世界 -NEW WORLD-」LIVEダイジェスト

 


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確かちゃんとライブ映像を初めて観て、こんな感じのライブをするんだ!と知った動画。「Billion Beats」を観ていたら涙が出てきた。推しと曲を重ね合わせて泣いたことはあっても、まだ全然詳しくないグループのパフォーマンスを観て泣いたのが初めてで自分でびっくりした。

歌も歌詞もダンスも刺さりまくった。

こんなにダンスって気持ち込められるんだ、こんなに感動するんだ。やばいぞ超特急…好きになってしまうかも、と何度目かの危機感を覚える。

 

そしてこの時はまだファンになる自覚はなかったものの、この人達が天下を取るところを見てみたいかも、と思った記憶はある。

アーティストには色々なスキルが必要だと思うが、彼らの「愛おしい」「応援したい」と思わせる力が強すぎる。

ひたむきに諦めずに、魂をキラキラと燃やしながら夢を追い続ける人達が夢を叶える景色を見られたら、なんかこの世この時代に生まれたのも悪くなかったなと思えるかも。と、重すぎる感情が自分の中に見えた。


超特急募


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ドキュメンタリーは楽しいだけじゃないって知っているのと絶対もう好きになってしまうので、とずっと避けてきた。が、メンバーが加入した経緯と、2桁号車のことをちゃんと知りたいと思い、意を決して視聴。結果最後まで一気見して号泣をかました。


オリメン5人のキャラクターバランスの良さを強く感じた。
前だけを見て「ついてきて欲しい」と伝える人。重くなり過ぎないように語りかける人。前を向けないファンの立場に立つ人。全ての8号車を置き去りにしないようにという配慮を感じた。

個人的にカイくんの言葉が大好きで、あぁこの人は人として信頼できるな、と思った。

「信頼」とか「信用」とか、不用意に使うのは好きではないけど、彼らを見ていると心配になるくらい真正面からファンと向き合っているような印象を受ける。


新メンお披露目の日は、色々なことがあっただろうに皆ピカピカしていて希望に溢れている。

ユーキさんの言葉と表情にもらい泣きして大変だった。

しかしこれがたったの1年前である事実をふと思い出して驚いた。1年で9人組グループとしてここまで違和感がなくなっているのか。この選択を正解にしたんだ、と思った。

 

ステージに立つ超特急を観ていると、ファンである8号車との信頼や愛情がどちらかの一方通行でなくてお互いにがしっと結びついているような気がして、それがとんでもなく羨ましく感じた。

 

メンバーもファンも幸せになって欲しいと思った。その努力や応援の気持ちが報われて欲しい。

東京ドームに立つために新規を増やす必要があるなら、私がその1人になりたい。あわよくばドームで光る5万のペンライトの一粒になりたい。

メンバーから大切に呼ばれる「8号車」の当事者になってみたい。


直感的にそんなことを思ってしまった。
あぁこれはとうとう引き返せないところまで来てしまったぞ。と、再び3次元にはまる覚悟をした。


1029 お試し超特急

ちゃんと好きになる覚悟を決めてから最初にやったのは、各SNSの公式アカウントをフォローすることだった。インスタをフォローしに行った際、東名阪で「お試し超特急」なるフリーライブをやるらしいと知った。東京はお台場、10月29日。
奇しくもその日はバンドのライブのために豊洲に行く予定があった。
「これは私に来いと言ってるな!」と過剰な自意識と共に、胸を高鳴らせた。

 

とはいえ、初めての現場はやはり怖いものだ。行くかどうか、直前まで悩んだ。でも、もうこんな機会はないかもしれない。これから本当に推していくか、行って考えてみよう。

姿が見られなくても、声が聞こえなくても、映像で観ていた雰囲気や存在を感じられたら満足だな。

そんな心持ちでお台場へ向かった。


結果やっぱり姿はあまり見られなかったけど、声はとてもよく届いて、せぶいれの迫力のある生歌を存分に浴びることができた。特にfanfareを聴けたことが感動的で、行ってよかったと思った。

私の周りもお試しで来た人達が多かったのか、比較的静かだったのだが、斜め後ろにリョウガさん推しグループがいて、元気にコールしたりペンライトを振ったりしていて、これがあの!!噂の!!となり嬉しかった。この方々のお陰でNo.1と超えアバのコールはリョウガさんの名前入りで記憶された。

 

1104 MUSIC GLOBE FES

配信があると知ってから、当日の直前まで悩んで、結局見てしまった。これが初めてチケットを買って見たパフォーマンスで、初めて1本通して(フェスのサイズだけど)ちゃんと見たライブである。

信越しなのに体温が上がるくらいめちゃくちゃ楽しかった。数十分の出番の中にかっこよさも面白さも様子のおかしさも出せる振り幅を体感して混乱のあまりずっと「なんだこれ!なんだこれ!」と1人で騒いでいた。個人的にパフォーマンス初視聴だった「SAY NO」「激おこ〜」は1曲目に「LessonII」を歌って踊ってた人達とは思えないあまりの様子のおかしさに笑いが止まらなくて大変だった。

 

この配信を観た後にはもう「ライブに行きたい」としか思わなくなった。

観られてとてもよかったけど観てはいけなかった。

これは本当にもう知る前には戻れない。この時、B9とNEW WORLDの円盤を買うことが自分の中で確定した。

 

円盤を手に入れて、騒いだり泣いたり笑ったり見惚れたりしながら観ていたら、すっかり彼らに魅了されてしまった自覚が芽生えた。(遅いかも)

これからも自分にとって大切な存在になると確信めいた感情があった一方、見たいもの、見たい側面だけを見ていて、魅力の表面を掬って遊んでいるだけのような後ろめたさが拭えなかった。彼らが歩んできたこれまでをちゃんと知らないまま、全てと向き合う覚悟がないのに、ファンを名乗るわけにはいかない、と葛藤していた。

 

1209 T.I.M.E. -Truth Identity Making Era-

悩んで悩んで、やっぱり行きたいと思った時にはもうチケットは当たり前になかったが、配信があると知り迷わず観ることに決めた。どんなライブをするんだろう。何をやってくれるんだろう。数ヶ月間毎日のように全曲シャッフルで曲を聞いているけど、まだ知らない曲はあったりするんだろうか。現地に行ってないのに、そわそわわくわくが止まらなかった。

そして、初日のレポをみながら、なぜか私は泣いていた。

新体制で全く新しい世界を見せていくと思ったら、どうやら過去のライブを彷彿とさせるものらしい。
超特急を長く応援している8号車の様々な感想を読みながら、私は過去をちゃんと学ぶ自分への大義ができた、と思った。

知らない曲、知らない歴史、その当時のさまざまなエピソード。それらを、塗り替えるべき過去ではなく、大切な歴史として、連れてきてくれたのだと思った。
私はこの9人と今だけではなく、"超特急"という概念や歴史をちゃんと愛せるかもしれない。しや、愛していきたい、と思った。

ちゃんと向き合う覚悟ができたことで、私はファンクラブ入会を躊躇う理由がなくなった。

 

超特急を知った8月から、毎日が楽しくて仕方がない。人生ってこんなに楽しくても許されるっけ?と本気で怖くなったこともある。

 

私も自分の人生に超特急を入れたい。

これから来たる社会人生活を、超特急をエネルギーにして生きるんだ。

そして人生の最後、自分の走馬灯に彼らが出てきたら、こんなに楽しいことはないだろう。あまりの幸せに走馬灯に向かってスタンディングオベーションを送れそうだ。

 

1210

でも実は、この日もギリギリまで踏ん切りがつかなかった。存在を知ってから半年足らずでファンクラブに入るほど、急激に何かを好きになったことはなかったからだ。しかも、性格上ファンクラブの類は退会する踏ん切りがつかないので、一生入り続ける覚悟が必要なのである。

それでも、今を逃したらきっと後悔する、乗り遅れてしまう、という予感があった。

今日入会すれば会場で特典がもらえることも後押しになった。もちろんそのために入会するわけではないが、せっかくだしライブの雰囲気を感じるのも思い出になるかしら、などと考えた結果、入会手続きを済ませて近所でもないのに横浜行きの電車に乗り込んだ。

無事に入会特典を受け取り、うはうはしながら帰りの電車に飛び乗る。なんせこれから配信があるのだ。

最寄り駅近くのカラオケ店に寄って、配信を観た。

さすがにライブの中身の話をするには長くなりすぎるため省くが、カラオケルームなのをいい事に1人でギャーギャー言いながら観た。やっぱり知らない曲も多く自分の勉強不足に少々凹んだが、セトリを調べて即プレイリストを作った。こんなに良い曲を知らなかったなんて。もっと知りたい。これからちゃんと全部知っていこう。

 

 

それから私は、2月28日にせぶいれのうたで初乗車を果たした。

そして今、新社会人として疲労と休日の少なさにメソメソしながらも、来たるワンマンライブとEP発売を希望になんとかもりもり生きている。

 

よく初乗車ブログを読んでいると、人生の岐路であったり辛い時期に超特急に出会っている方が多くいる印象があった。しかし私が出会ったのは、人生でトップレベルにストレスフリーな大学4年の夏休みだった。なんで私はその時期だったんだ?と疑問に思っていたが、ろくに自分の趣味にも時間をとれない今のヘロヘロ生活を思うと、暇な時期にじっくり時間をかけて好きになれたのは良かったことだと思えた。

 

いまだに新しいコンテンツに触れるには心の準備が必要で、臆病すぎる自分が自分でもどかしくもなるが、私なりのオタク人生の正解を見つけてやろうじゃないか!と意気込んで、この沼落ちブログを締めたいと思う。

 

長すぎる拙文を読んできださりありがとうございました。良きオタクライフを〜!